▶この記事ではこんな疑問に答えています◀
- 詭弁(きべん)・誤謬(ごびゅう)ってどういう意味?
- どういうところが、詭弁は怖いの?
- 詭弁の種類ってどんなものがあるの?
- 詭弁の日常生活のかかわりとは?
おはじめに記事の趣旨を説明するぜ。
詭弁(きべん)という言葉を知っていますか?ちょっと難しい単語ですけど、たぶんみんな耳にしたことはあると思います。
何となく、意味的には悪い意味なんだなと思ってらっしゃるかとは思うんですが、具体的にはどういう意味なんでしょう。
更に、詭弁と一言で言ってもタイプがめちゃくちゃ分かれてもいるんです。軽度なものからめちゃくちゃひどいものまで…
今回は、皆さんもTwitterなどの場面で、ついつい、やってしまいがちな詭弁について徹底解説していきたいと思います。
詭弁ってどういう意味?
辞書的な定義
きべん 【詭弁】
①間違っていることを、正しいと思わせるようにしむけた議論。道理に合わない弁論。 「 -を弄(ろう)する」
② 〘論〙 〔sophism; sophistry〕 人を欺く(あざむく)ため故意に行われる、虚偽の推論。 → 虚偽
三省堂 大辞林 第3版 より引用
上記の文言は、三省堂の辞典から引用してきたものですが、簡単にざっくり言うと、「他人を操るためのずるい嘘」と言い換えることができます。
単純な嘘ではなく、生活において何かを議論する、話し合う、喧嘩する(twitterなどの場面も含め)際に相手を攻撃し、優位に立つための嘘です。
本人も無自覚の、論理の通っていない誤りを「誤謬」といいます。
本記事での詭弁の定義
本来であったら、詭弁と誤謬は分けて考えるべきかもしれませんが、本記事では、わかりやすさのため、ともに広義の詭弁に含まれるとして考えていきます。
また、詭弁は主に論理学などで用いられますが、ここでは日常生活全般において、他人をだますときに用いるものであると拡張して考えることにします。

嘘を見破れ!
相手の嘘を見破ることができれば、
相手の思惑とは裏腹にこちらが優位に立てるかも…
詭弁の恐ろしさとは?
詭弁は、自覚の有無にかかわらず…
「マインドコントロール」
まさにマインドコントロール術といっていい。
定義から見てわかるように、詭弁とは主に、「相手を操るように」仕向けられた嘘です。巧妙かそうでないかは使い手にもよりますし、種類にもよります。
しかし、なんとも恐ろしいのは、詭弁であるということに議論の参加者が(当人も含め)、「気が付かない」ケースが多いんですよね。
人間はやはり理屈や損得勘定だけではなく感情で動く生き物。
そのため、特に感情に訴えかけるような言論は、正当性いかんにかかわらずパワーワードとなりやすいという傾向にあります。
普段の喧嘩ならともかく、理路整然とした議論の組み立てが必要な政治などの状況においても、パワーワードは状況を一変させ、マイノリティを封殺します。
たとえば、以下の会話例を見てください。
○○部長のセクハラは大変遺憾である
お前、浮気してたくせによくそんなことを言えたもんだな!
これは、「政府への意見」という議題。議論であるにもかかわらず、「不倫」という全く関係のない要素で周囲の印象を下げる結果をもたらします。
論理とは関係なく、相手の論理を攻撃し、優位に立つことはまさに、相手との対話において、「マインドコントロール」しているに等しいともいえるでしょう。
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