サッカー観戦の前に知っておきたいこと一挙大公開!(基本編)

FOOTBALL

原理の種類について

プレッシング編

①トータルフットボール系列

だからサッカー・ドイツ代表が嫌いだった~最強チームへの敬意を込めて ...

写真は、左がRinus Michels。マイケルスではなく、ミケルスと読みます。右が、かの有名なJohan Cruijffです。

1974年ミケルスが監督、クライフが選手として出場したワールドカップでオランダ代表はまだ誰も見たことのなかった「トータルフットボール」を披露。

快進撃を見せ、決勝のドイツ戦以外はパーフェクトな試合で準優勝に導きました。

その後、そのトータルフットボールの申し子クライフは選手・監督としてバルセロナの源流となり、現在の「バルセロナのフットボール」とされるスタイルを築き上げました。

「全員守備」がまさに言葉通り、全員でボールにプレスしていくような戦術でした。

これを発展させて、*ハイプレスを用いたバルセロナのパスサッカーが完成し定期うことになるのです。

*ハイプレス…積極的に高い位置からボールを奪おうとすること。全員が協力しないと後ろがガラガラになってしまうので、練度が必要。

②組織的プレス系列

Valerij Lobanovskyj – Wikipedia

上の写真は、ウクライナの巨匠ロバノフスキー。ソ連時代のウクライナで1960年代から90年代にかけて、

ディナモキエフというクラブで、「フットボールはミスのスポーツ」であるというとらえ方を初めて提唱したのがこのロバノフスキーです。

自チームのミスを18%以内に抑えて、相手のミスを誘発させれば勝てるとして、選手に系統だった守備を練りこみ、

1988年には欧州選手権でソ連を2位に導きました。

この時の優勝はオランダ。監督はミケルスで、選手はサッキの薫陶を受けたオランダトリオが中心だったね。

めぐりあわせってすごいなぁと感じちゃうよね。

ロバノフスキーの志向を受け継いだのがArrigo Sacchiで、本田選手も所属したACミランの80年代黄金世代を支えました。

サッキの代名詞といえばやはり「*ゾーンプレス」の開発でしょう。今となっては当たり前となったゾーンプレスですが、

形になったのは80年代後半で、意外と新しい戦術なのです。

*ゾーンプレスとは?

「ゾーンディフェンス」をしつつ、積極的に「プレス」をすることから、これらを組み合わせ、ゾーンプレスと名付けられるようになりました。

8人制ゾーンディフェンス | 少年サッカーをロジカルに考える

マンマークが「人」をマークするのに対して、

ゾーンディフェンスでは、各々のエリアを各々が責任をもって守るという考え方。

左写真は、8人制でのゾーンの考え方を表している写真です。

そして、サッキのゾーンプレスを参考に、ドイツにいたラングニック派閥が「ゲーゲンプレス」という息も飲めないような激しいプレッシングを開発し、

現在世界を席捲、とまではいきませんがここ10年のシーンに大きく変化を与えました。

クロップ監督もここにカテゴリーされると思いますが、彼はバルセロナ派を参考にしている節もあるので、ハイブリッド型になっています。(近年流行です)

CHECK IT OUT!

<覚えておきたい守備様式の用語をざっくりと>

ハイプレス…高い位置で果敢にボールを刈り取ること

トータルフットボール…「全員攻撃・全員守備」を掲げる戦術

マンマークディフェンス…「人」をマークするディフェンス方法のこと。

ゾーンディフェンス…「エリア」を責任もって守ろうとする方法のこと。

ゾーンプレス…ゾーンディフェンスを駆使して積極的なプレスを敢行する戦術。

ゲーゲンプレス…最近10年ドイツから流行りだした、猛烈なプレス

攻撃編(プレッシングとは別に)

今の時代、プレッシングは立派な攻撃方法となっているのですが、それを除いて、今行われている攻撃の試みを少しご紹介したいと思います。

①幅を広く使ってプレーをしようとする派閥

ボールをもってプレーし、ゲームを支配しようとすると、どうしてもピッチ幅を広く使ってプレーしないといけません。

そこで、最近新しく考えられ始めたのが、「ポジショナルプレー」。

定義は難しいのでおいておきますが、選手の配置を最適化する原理だと思ってください。

この追及が進んだ結果、「5レーン理論」という一つの考え方が誕生します。

戦術用語:5レーン理論 - 3バックには夢がある【サッカー戦術分析ブログ】

ピッチが縦に5分割されているのがわかりますか?

この5つのレーンで選手配置を説明すればやりやすくなるというのが5レーン理論です。

考え方は新しくないのですが、言語化し、理論化したことが革命的なのです。

明るく示された2つのレーンは、「ハーフレーン」と呼ばれ、攻撃において今最も注目されているゾーンになります。

中央レーンは守備が固いし、端レーンはゴールから遠いよね。

だから、いい意味で、中間の位置にあるハーフスペースをうまく使おうということなんだ!

ハーフレーンからハーフレーンへの「斜め」のパスは、距離もそれほど遠くないし、インターセプトもされにくく有効なんだ。

②偏重して選手を配置して攻める

ラングニック派時代のLeipzig。

片方あるいは両方のウイングが中に絞り、

赤で示したエリアを極端にコンパクトにすることで、

効率的にプレッシングし、カオスを作り出すことに成功している。

「プレッシングこそが攻撃」というスタイルで用いられる選手配置です。

選手を密集させておいておき、そのエリアにボールを放り込めば、高確率でわちゃわちゃしますよね(「カオス」を作り出す)

その密集の中で、プレッシングを行い、高確率で勝つことで、ボールを前進させていきます。(コントロールされたカオスといわれることもあります。)

また、密集することで逆サイドに空いたスペースを使ってカウンターに転じることができます。

ストーミングなんて言われることもありますが、定義があいまいです。

むしろ、選手配置についての理論なので、ポジショナルプレ―の一環であるということができるでしょう。

ドイツのラングニック派がよく使う選手配置です。

最近は、①の考え方と併用してハイブリッドに用いるチームが出てきています。

CHECK IT OUT!

<押さえておきたい選手配置に関する用語>

ポジショナルプレ―:選手配置を最適化するための原理・プレー

5レーン理論:ピッチを縦に5分割して、考えようという考え方

ハーフレーン:5レーンのうち、中央でも端でもないレーンのこと

コントロールされたカオス:ゲーゲンプレスでの攻撃の目標

ストーミング:定義があいまいだが、ゲーゲンプレスを行うチームの攻撃様式のことを指している?ポジショナルプレ―に含まれると考えてよいだろう。

ここで、やっと戦略のセクションも終わりました。長かったので、もう一度、戦略全体についてまとめておきましょう。

「戦略」についての章のまとめ

オーナーの経営方法が健全かどうかは衆人環視によって制御されるべき

移籍市場で重要なのは、選手のスカウティングと、自チームの分析

監督は独自の色を持っており、監督選びも長期的な戦略に含まれる

プレッシングは、2系統あり、用語も抑えておこう

選手配置に関しては、「ポジショナルプレ―」の追求によって研究が進んでいるが、大まかに2系統に分けることができる。(ストーミング)

青地のところをタップしていただければ、該当場面へ飛びます。

知識があればもっとフットボールを楽しめる!

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いままで、戦術、戦略のことについて基本的なさわりのところを触れてきましたが、いかがだったでしょうか?

このような知識を持ってみれば、選手や監督の意図を感じとることができ、ある側面では将棋のように見ることができます。

このような新しい見方ができるようになれば、観戦の楽しみもまた一つ増えるのではないでしょうか?

ぜひこの記事で上げたことを何となく頭に入れてからサッカーを見てくださいね。

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