医学部人気の新型コロナによる変動は・・?

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こんにちは。地方公立大学で何とか今まで留年を免れ続けている怠け者医学生のコウです。

さて、昨今新型コロナウイルス(COVID-19:以下、新型コロナウイルスで統一)が紙面一面を飾る日々が続いています。皆さんはご体調大丈夫でしょうか?また、ウイルスの蔓延により、学校や塾にいけない、あるいは*予備校にいけない(これが一番損した気分になりますよね)という学生さんが多いと思います。そんな受験生の皆さんが思うのはきっと、「受験、どうなんねん」ということだと思います。ここでは、医学部に絞って、ここまでの受験をさらっと振り返り、これからの展望をお話ししたいと思います。

*僕は「浪人生は、予備校なんかに頼るな」と思っている派です。自学自習するのにおすすめな参考書などはまた、別記事で、まとめたいと思います。記事ができ次第ここにリンクを張りますので、どうかお待ちを。

▶KEY WORD◀

医学部人気

新型コロナウイルス

医師の需要と供給 (医師2028年問題)

地域枠違反・減枠(医学部2022年問題)

1.医学部受験のこれまで

A. 医学部人気にかかわるデータの紹介

まず、2007年から2018年度までの約10年間における医学部定員の推移を表した以下のグラフをご覧ください。

文部科学省発表

まさに、10年で「激増」。特に2007→2008年の増加がすごい!

それより前の年代に関しても、およそ50年前である、1969年の医学部定員は4040名、1979年の医学部定員は8260名となっており、この間に定員がグッと増えており、(メルリックス学院『2016 私立医歯学部攻略ガイド』より)継続的に医学部人気は増加してきたといえるでしょう。そこから、医学部人気は比較的保たれつつ、微妙な定員の調整が年ごとに行われ、そこから近年の医学部の人気爆発につながっていったのだと思います。

志望者数に関しても、文部科学省の、「学校基本調査」によると、 総志望者が11万9318名だった2005年に比べ、16万2444名となった2014年にかけて、医学部全体の総志願者数は43,126名も増加したとされています。増加率でいえば、140%という数字をたたき出しています。

また、私立大学医学部の偏差値を、今と比較すると最大「20」も低い(Kei-net/河合塾参照)など、現在のように志望者数が多くなかったと考えられます。知り合いの某国立地方大学医学部出身医師の方にお話を伺っても、「俺が受援した1987年当時の医学部の偏差値はこんなものではなかった」とのことでした。志望者数の増加に伴い、定員も増加している、あるいはその逆ということが言えるかもしれません。

はっきり言って、元から人気をある程度高水準で保ってきたのに、さらに人気が高騰した今の医学部人気は…

異常です!!!

なんで、こんなに医学部人気が高騰したんだろう?

B. 人気高騰の原因とは?

・バブル崩壊後の経済の停滞

1990年代までには、医学部定員は、2007年の定員とほぼ同じ、あるいはもっと多かったわけです。つまり、定員の増加自体は、高度成長期で経済が大きく発展し、人口・老年人口も増加したため、医師の需要が高まっていたというのが正しいところかなと思います。その中で、バブル崩壊後、医師の「比較的、将来どのようになるのかが見えやすい(安定している)という側面」がフィーチャーされ、特に中流家庭の教育ママ達がこぞって医学部に仕立て上げたのではないのかなと思います。

・リーマンショックによる経済へのさらなる打撃

バブル崩壊後、日本経済は停滞したわけなのですが、2007年から2008年にかけて、深刻な金融恐慌がおこりましたね。そう、かの有名なリーマンショックです。理由は、バブル崩壊の時と同様だと思うのですが、2007年から2008年にかけて、医学部定員が増加しtこと、2005年からの10年間で140%もの志望者増加率を見せたことなどに現れているように、2000年代後半から2010年代にかけて「医学部人気バブル」が形成されました/ています。

・医療漫画・ドラマなどの増加

医療漫画といえば、手塚治虫先生がかの名作「ブラックジャック」を書きあげ、そこから、多くの漫画家が、医療シーンを漫画の題材として選んでらっしゃいますよね。最近だと、「医龍」「JIN -仁-」「コウノトリ」「フラジャイル」「ラジエーションハウス」など、医療人の中でも、外科・内科・産婦人科・病理医・放射線技師・看護師などなど細分化が進んでいます。それにならって、豪華なキャスティングを擁したドラマが、大作「白い巨塔」をはじめとして、作られてきました。なかでも最近は、「コードブルー」が大ヒットを記録し、名作医療漫画も多く(ワタクシの感覚では「ほとんど」)が、ドラマ化・映画化しています。医療というのは、言ってしまえば、実写ドラマにおいて「簡単に感動を呼ぶことのできるツール」なんですよね(個人の意見です。)監修を付けて正確な記述をすることを心掛ける必要はありますが、作ってしまえば、確定で売れる…そのため、ドラマ・映画が乱立し、影響を受ける子どもが増加したのではないかとも考えられます。

・「勉強ができる」という一種の証明書のようになっている。

僕も、近畿圏の進学校に通っていたので、周りに勉強の成績がいい人はたくさんいたのですが(鉄〇塾に通っている人など)、その中の一部は、目標もなく、「偏差値の高さ」によって学校を選ぶ傾向にあるのは間違いないです。私は、塾は中高の間はほとんど通っていなかったので、鉄〇のことなどには精通していないのですが、勉強マシーンみたいな生徒に囲まれた中で、流されなかったといえばウソになりますし、大学入学後、本当に医学部を選んでよかったのか自問自答することもありました。(実際、人格的に医学部に適していない生徒が、定員の半分以上入学していると思う)今ではやりたいことも見つかってきて、後悔はしていませんが、他の職への可能性は医学部にいる限り、ほとんどないのは明らかですし、高校生の時にもっと考えてもよかったと思います。

まとめると… 次の図のようになります。

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