先日、日向坂46の影山優香さんがFOOT×BRAINに出演なさったと聞き、見たのですが、彼女の情熱に驚かされました。
「好きな○○」を挙げる企画で、アイドルなのに良いところ選んでるな~と思ったので、アイドルにしてはどれだけ通なチョイスなのかを解説します!
このページのトップにあるサムネイル画像の赤枠で囲っている部分について注目していきたいと思います。
コナー・コーディーを選ぶのはここがすごいぜ!
単純にこのブログの筆者と趣味が同じだったので驚きました。
加えて、筆者はリヴァプールのファンなので、コーディーが選ばれたことがうれしくて仕方がない!といった気持ちです。
ただ、コーディーを選んだのは本当にいろいろな面ですごいなと思わされました。特に2つの側面からすごさを解説します。
コーディーは「応援したくなる」選手
ここで、コーディーについてプロフィールを見てみましょう。

生年月日 | 1993年2月25日(27歳) |
現所属 背番号 | ウルブス(昨年プレミア7位) 16 |
身長 | 185cm |
ポジション | DF(CB) 、MF(CMF) |
遍歴 | リヴァプール →シェフィールド・ユナイテッド →ハダースフィールド・タウン →ウルブス(現所属) |
マージサイド州で生まれ育ち、近くに合ったリヴァプールのユースでMFとしてプレー。
ジェラードの後継者候補の一人として期待を受けるも、低迷していた時期と重なったこともあり、1試合しか出番がないまま退団。
その後は活躍するものの注目度は低かったが、大型補強を敢行しプレミアへ昇格したウルブスにてDFとして開花を果たす(キャプテン)。
このように、名門で輝けなかった男が、新たなポジションで開花し、*新興勢力の旗手となって戻ってくるという激熱展開を果たしました。
*補足:ウォルバーハンプトンは、2年前に1部リーグに昇格したばかり。にもかかわらず、2年連続で上位進出という快挙を成し遂げています。プレミアリーグは通称「BIG6」は世界的にファンが多いのですが、ウルブスはそこには入ってきません。
しかも、古巣への愛は強く、リヴァプールやシェフィールドのファンからいまだに愛される人間性・キャプテンシーを持っています。
このように、人間性ができているのに失敗を経験したり、苦労したりした選手って応援したくなりますよね?
狙っているのかわかりませんが、みんなが「応援したくなる」選手で、
かつ、一般層には通だといわれる絶妙なラインを突いてきているのは頭がいいなあと思わされます。

番組内では、人間性について言及していたのでもしかしたら狙ってるかもね。影山さんは頭脳明晰で有名みたいだし。
PSGに移籍決定したイカルディとその嫁ワンダ・ナラ レアルマドリーの守護神クルトワ
もし、仮にイカルディや、クルトワが好きですって言っていたら、私の中ではドン引きですし、ちょっと…という評価になってもおかしくありません。
というよりも、特定のファンからは嫌われるかもしれません…
サッカー的にもコーディのような選手は多くない

彼が所属するウルブスは3バック(5バックという言い方になることもあります)を採用しているチームで、ほとんど4バックを形成しません。
3バックであろうが4バックであろうが前線の選手の役割は左右されないのですが、CBとSB(WB)はモロに影響します。
特に、3バックの中央は、賢くないとできないうえ、一番危険なエリアでボールを扱うため、足元や、配球のスキルが必要になります。
その守備面と攻撃面の要求を完全に満たすことのできるCBは世界的にも希少で、どうしてもどちらかに偏ってしまいがちです。
しかも、コーディーの所属するウルブスの3バックは、コーディー以外はメンバーが固定されていません。
そんな状況でも、純粋なDFのボリーやベネット、MF色の強いデンドンケルやサイスの誰と組んでも安定しているという通好みな特徴を持っています。
下で上げる三人の中ではMF色が強く、**タッチダウンパスの名手だという意味で、フォクトに近いです。ただし、フォクトは攻撃的すぎる節もありますけれども。
ケビン・フォクト(ブレーメン) フランチェスコ・アチェルビ(ラツィオ) ステファン・デフライ(インテル)
3バックの中央に向いている選手はただでさえ希少ですが、
ボヌッチぼような一般層の知名度が高い選手を挙げると、「旬」な選手でもないし、「ミーハー」な印象を与えてしまうことになるかもしれませんよね。
その意味で、旬でありつつも、通好みな選手を選んできたという意味では、これも影山先生は賢いチョイスをしたといえるのではないでしょうか。
**補足2:タッチダウンパスとは、ホッフェンハイム時代(なーげるすまん政権下)で、フォクトが3バックの中央から、あたかもアメフトのQBのように長短変幻自在のパスを通すので名付けられた。筆者は個人的に「砲台」と呼んでます。
・コーディーは「応援したくなる」ような苦労人で、キャプテンシーも◎
・プレースタイル的にも希少で、かつ知名度的にもある程度通好み
・海外リーグでも特にプレミアリーグが人気が高い
→→「セルフブランディング」に成功しているといえる!
「リーズ・ユナイテッド」や「セレッソ大阪」から読み取れる傾向
番組内でリーズとセレッソについて語っていたそうです。特にリーズについては早送りで飛ばされてしまうほど語ったそうで…
MCには詳しすぎるので帰ってくださいといわれる始末…笑
この2チームの共通項を見ていくことで影山さんのセルフ・プロデュース能力が秀でていることがわかります。早速見ていきましょう。
リーズ・ユナイテッドってどんなチーム?

コーディーの所属しているウルブスことウォルバーハンプトンは、1部でも6位から10位を争うようなチームでしたが、
なんと、リーズユナイテッドに至っては、1部ですらありません。2部優勝を先日決めたばかりです。
このチームで特筆すべきはやはり監督。
ビエルサという監督なのですが、世界でも有数の「狂人」と呼ばれる監督です。
戦術の詳細については割愛しますが、ビエルサのチームで重要なのは、「運動量」と「デュエル・インテンシティ」です。
現在世界を席巻しているガスペリーニのアタランタ程ではありませんが、それでも極端なほどに強烈なマンマークディフェンス志向です。(今では珍しめ)
あのグアルディオラやポチェッティーノが師だと仰ぐ監督で、実力は折り紙付きなのですが、なにで逆鱗に触れるかわからないという変人ぶり。
2016年には、イタリアの名門ラツィオの監督に就任するものの、なんとわずか2日で退任してしまい、訴訟沙汰にまでなっています…

また、リーズは監督だけでなく、選手も粒ぞろい。
特に、カルバン・フィリップスとベン・ホワイトは今シーズン大車輪の活躍を見せました。ビッグクラブへのうわさ話も絶えません。
しかし、ベン・ホワイトは来シーズンはレンタル先のブライトンに戻ることが濃厚なので、現在の戦力を保つことは難しくなります。そういう意味でも注目!
カルバン・フィリップスは、見ていて気持ちいほどの潰し屋。タックルの制度はもちろんのこと、カバーリングも優秀です。運動量が多く、まさにビエルサのスタイルに合致した選手だと思います。
20年ほど前は競合だったとはいえ、「2部の」チームですよ!?ここに目をつけるのはアイドルらしからぬサッカー愛を感じることができます。
セレッソ大阪にはどんな特徴がある?

「守備戦術」が徹底しているという意味では日本ではセレッソ、フロンターレ、横浜FM,次いでFC東京、くらいの位置づけかなと思います。
監督がロティ―ナというスペイン人監督で、スペイン人に似つかわしくなく、守備戦術を落とし込むことを主とする監督です。
ロティ―ナのチームはきれいなゾーンディフェンスを形成するので、守りがいい一方、昨シーズン後半から、攻撃時のポジショニングにも改善がみられています。
ヨニッチが大車輪の活躍を見せ、リーグ屈指のCBにまでなったのが昨季のリーグ最少失点になった要因の一つですし、
攻撃では清武や柿谷といったタレントと戦術がうまくはまり始めているので、今年はある程度期待できる都市になりそうです。
横浜FMのチアゴ・マルチンス セレッソ大阪のヨニッチ
2チームの共通項として…○○が挙げられる!
これまで2チーム見てきた中で、共通項が複数あるので見ていくことにしましょう。
- 個性的な監督の存在
- チームに根付いた守備の原則がある
- ポジショナルプレ―の考え方があり、ポジショニングの原則がある
- 監督が就任して今季で2季目であり、戦術の成熟がうかがえるが、まだ途上段階である
- 選手が粒ぞろいである
- 「本命」ではなく少しアウトサイダーな通好みのチョイス
こう考えると、結構共通している気もします。しかし、見てみればわかるように、「戦術が面白い」という理由が主なんです。
かつ、日本では昨季優勝の横浜FMや、近年安定して強いフロンターレを選ばないあたり、サッカーファンの心をつかむすべを知っているように思えました。
・単純にサッカー好きでないと選べないチョイスをしている
→→戦術に対しての興味や知識があることがうかがえます
・その中でもサッカーファンの心を鷲掴みにするような通な選考をしている
影山優香はサッカー好きとしてのセルフブランディングがスゴイ!

こうしてみていくと、知ってか知らずか全体的に「通」な選考をしていることがわかります。
サッカー好きが高じてたまたまこのようなチョイスになったのかもしれませんが、番組を拝見させていただいたところ、
サッカー好きのアイドルとして「あえて」通なところを狙いに行っているように見えました。にもかかわらず、わざとらしさが出ていない…!
さらに、選ぶ選手やチームの印象も悪くなく、サッカー好きという側面とアイドルという側面でしっかりセルフブランディングができていると感じました。
復帰して間もないにもかかわらず、メディアに臆する様子も見受けられませんし、これからもサッカー好きアイドルとして頑張ってほしいです!
オードリーに野球部に変えられてしまうかもしれませんけれども…笑
それでは、あなたのハートにゲーゲンプレス!ということでさらば。(ゲーゲンプレスの使い方を若干間違ってる気はしますけど)
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